AI(LLM)を使う前にこれだけは知っておこう

AI便利ですよね。思うように動かないこともあります。その場合は大抵以下の点を意識できていません。逆に言うと以下のことを知っておくだけでAIの能力を最大限活用できるようになります。(導入で書くことがない)

事前情報は出せるだけ全て共有する

AIはエスパーを扱えるわけではありませんから、こちらが提供した情報以外のことを推測することは得意ではありません。思っていたような回答をしてくれない場合は前提知識を十分に与えられていない可能性が高いです。例えば「私のホームページを作ってください」ではあまりにも丸投げすぎますから、もし私がホムペを作ってもらいたいなら、まずは

「私のホームページを作ってください。静的なページで、クライアントサイドでjavascriptを使ってはいけません。上段に固定ページのタイトルを、中段に記事のカードを、下段に制作物をそれぞれ羅列する構造にしてください。配色はrgb(20, 0, 50)の倍数を基本としてください。他にあなたが知っておかなければならない情報はありますか?」

くらいのことは最初に書きます。

他にも「おすすめの葉巻を教えて」ではなく(これくらいだとだいたい大まかな好みくらいはキャッチボールしてくれますが)、

「新しい葉巻に手を出したいです。いつも吸っているのはプラセンシアのネスティコです。おおむね好きなのはニカラグア産で、できればハーフコロナサイズくらいがいいです」

みたいな。とにかく与える情報量は多い方がいいです。

把握できる限界の情報量(コンテキストウィンドウ)がある

一度に扱える文字数には限界があります。会話や渡したドキュメント全てを合わせて、各社の無課金で使えるモデルなら数万文字、課金で特にコンテキストウィンドウの長いモデルだとだいたい60~100万文字くらいいけます(日本語の場合)。

といわれているのですが、このコンテキストウィンドウ内におさえていても、ぶっちゃけウィンドウいっぱいの文字数をそのモデルが適切に把握できるわけではありません。たとえば最近出たnemotron-v2-japaneseというモデルは60~100万文字(100万トークン)を扱えますが、65000文字の小説ですら内容を正しく把握できず、応答が破綻しました。

そのあたりはGeminiがかなり強いです。NotebookLMに採用されていることからもわかるように。

モデルによって得意なことが違う

ChatGPT、Claude、Gemini、Grok、それぞれ得意なことが違います。チャッピーは何が得意なのかよくわかりません。少なくとも創作的な文章は一番ヘタクソです。Proならものすごい正確性の高いReasoning(推論)性能を持つ頑固者といった感じで、融通が利かないけれど正確な判断をしてくれるようですが……

Claudeは最近アップデートされて基本的に何でも任せられるようになりました。SonnetでもOpusでも。Haikuは怖くて触ったことがありません。できれば上位2モデルを使った方がいいです。特にコーディングと創作的な文章を書く力が高いです。私もNSFWな文章を書かせて途中でバチクソ怒られました。

Geminiはコンテキストウィンドウが大きく、大量の文章を正しく読み込むのに適しています。またマルチモーダル性能がずば抜けて高く、画像を見せれば正確に内容を把握してくれますし、Flash(高速、思考と書かれているモデル)はなんとYoutubeを見ることができます。たとえばこの動画英語か、だるいなーって思ったらGeminiに見せて要約してもらうといいでしょう。ただしProでも同価格帯のモデルと比較するとReasoning能力が弱いです。Grokの次に弱い。

GrokはXの投稿を検索できます。そのため最新の口コミなんかを集めさせるのに最も適しています。まだ記事化されていないような新しいリリース物に対するみんなの反応を確認するのに使っています。

余談1:課金した方がいいの?

どれかには課金しましょう。どうしても金を捻出できない場合はGemini Flashを使うといいです。各社が提供する無料枠の中で最もマシな性能をしています。

Google AI Proに課金するのが個人的に最もお勧めです。Gemini Proを使えるようになるのは実はどうでもよくて(他に良いモデルがある)、NotebookLMの機能をフル活用できるようになるのがアツいです。NotebookLMは情報を集約し人間が学習するためのコンテンツを作ることに特化したサービスです。学びたいことがあったらNotebookLMにDeep Researchさせて、概要を説明させて、マインドマップを眺めてみるといいです。様々な形での学習に対応しています。

時点でClaudeですかね。ChatGPTはThinkingモデルの出力が異様に遅くて使いものにならないことがよくあります。チャッピーに課金するなら最上位のProプランです。

ChatGPT、Claude、GeminiはそれぞれCodex、Claude Code、Gemini CLIというコーディングエージェントがついてきます。PCのコマンドラインで操作するものです。これを自分の好きなディレクトリ(フォルダ)で開いてローカルファイルであれやこれやするのが大変便利です。非プログラマーでも使ってみる価値があります。

余談2:学生へ。学びを止めるような使い方をしないほうがいい

結論から言うね。

AIポン出しの文章は**一瞬でバレる。**

AIポン出しの文章が一瞬でバレる理由

  • 余計な太字
  • 突如始まる箇条書き
  • 『不要な括弧書き』や但し書き(丸括弧のこういうやつで予防線を張る)
  • 学生にしてはあまりにも論点が明確なパラグラフ・ライティング
  • 句点の前に挟まる半角スペース 。

数えるときりがありません。どれだけプロンプトで工夫してもわかりますし、内容をわかっていないならたとえば課題なんかをやる意味がありません。本当に価値のないブルシット課題なんか以外では、AIに文章を書かせて提出しちゃだめです。

どう使うか

  • 文章構成の参考に
  • レジュメが何言ってるかわからないときの解説用に(そんなことあるか?)
  • ブレインストーミング
  • NotebookLM

とにかく、「わからない」「判断しかねる」を解消することに重点を置きましょう。人間がわかる、ということを目標にAIを活用すると誰よりも理解を深められます。

とはいえ自分もやっちゃうんですけどね。本当に聞く価値のない授業(悲しいことに存在する)の、読む価値がないレジュメなんかはAIに読ませて問題に答えさせたりします。せめて時短していいものといけないものは区別しましょう。

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